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栄養サポートネットワーク合同会社プレゼンツ 『フレイルを遠ざけよう!プロジェクト』始動!

2021年11月、介護予防事業が再開しました!

コロナウイルス蔓延で依頼されていた介護予防教室が延期となっていましたが、11月を迎えて、相模原市内の相模湖地区から再開しました。弊社は平成28年(2006年)から国の施策の一つである介護予防事業にも関わらせていただいておりますが、今年度は提供している介護予防プログラムをリニューアルし、今回が初めての実施となりました。新しいプログラムはフレイル予防、特にフレイルになる前段階からの予防を意識した内容となっており、『フレイルから遠ざかろうプロジェクト』とネーミングし、展開しようということになりました。高齢期を迎えた住民のほとんどを占める”元気高齢者”の皆様に対する介護予防事業などで提供して行く計画です。

※元気高齢者:健康で、あるいは持病があっても、時には生活動作のお手伝いをしていただくことが あっても、地域で自立して生活するシニアの方々

相模原市緑区 相模湖

介護予防のアプローチは大きな転換時期を迎えており、これまでの自治体主導の事業展開から地域住民主体の「地域づくりによる介護予防事業」へと転換されつつあります。中でも、元気高齢者を対象とした介護予防事業は、住み慣れた地域で主体的に活動するグループや自治会、サロンなど、いわゆる「通いの場」に参加するシニアの皆様をターゲットに、「通いの場」に参加する方々が主体的に介護予防の必要性を考え、介護予防に関する知識や生活に取り入れられる実用的なスキルを身につけることができるような働きかけを自治体(地域包括支援センター等)がして行くことになります。

【参考資料】

 厚生労働省 これからの介護予防  

 厚生労働省 通いの場の類型化について  

地域では実際にこの活動を実践できる人材を探しているとのことで、今回、対応させていただいた地区は、自主運営する体操グループからの「栄養をテーマにした講話」に関する要望を地区の地域包括支援センターが受け、弊社に依頼をいただきました。

『フレイルから遠ざかろうプロジェクト』 は人間栄養実践研究会の検討から生まれました

フレイルの診断基準のひとつに「6か月間で体重が2㎏以上の体重減少」がありますが、元気高齢者がフレイルにならないためには、もっと早いうちからの体重減少をキャッチすることが重要である、ということは、実践現場で仕事をする管理栄養士が実感するところです。

弊社も関わらせていただいている「人間栄養実践研究会」では、地域で活動する管理栄養士達が1年以上かけて「通いの場」に参加する方々がフレイルにならないために、もとより、プレフレイル状態にもならないためのアセスメント項目の検討を重ねて来ました。

人が年を重ね、生きていくために必要な「食べること」を、単に栄養素や食品の組み合わせだけで考えるのではなく、「食べること」に影響を及ぼす個人を取り巻く環境やそれぞれの意向や信念さえも把握しながら食事・栄養の関りをさせていただく「人間栄養」の考え方を、もっと拡げて行こうと始まったのが「人間栄養実践研究会」です。「人間栄養」はまさに、これからの介護予防に合致した考え方だと思います。

今年になってようやく研究会での検討が終了し、それぞれの活動の場で、この検討結果を地域や事業の実状に合わせて実践しようということになりましたので、さっそく、弊社も検討したアセスメント項目を用いたチェックリストを作成し、『フレイルから遠ざかろうプロジェクト』を完成させました。  第一弾として相模湖地区で実践させていただきましたが、定期的な体重測定の重要性をご理解いただくことができ、また、今、何をすればよいかを各自で心に決めて散会となりました。今後、このプロジェクトをもっと市内全域に拡げて行きたいと思います。

弊社が提供する介護予防事業プログラムの詳細はこちらをご参照ください ➡

【介護予防教室の参加者の感想】

  • ・細かい栄養の話かと思いきや、生き方にまで影響のある話が多く、参加してよかったです。
  •  おおらかに考えても充分、健康的な食生活ができることがわかりました。
  • ・1日単位ではなく、毎食たんぱく質のおかずを取ることが大事だとわかりました。
  • ・特に手薄になる昼食でたんぱく質のおかずを取る、自分の身体と折り合いを付けながら生活をする、
  •  「年だから」とは言わないなど、聞けたことはこれからの生き方にとても参考になりました。
  • ・健康寿命の大切さを感じました。
  • ・おおらかな考え方をすることができた。
  • ・とても有意義な内容でした。             感想をありがとうございました!