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減量や血糖コントロールは毎日がんばらなくても よいのです!

生活改善の取り組みは週4,5日でOK!週1,2日さぼってもよい結果は得られる!

 安達らが行った研究(2013年)ではっきりしたことは、生活習慣改善において、

  • ①管理栄養士が6か月間、継続的に関わり、減量や血液検査値の改善に効果的な生活改善を指南できれば、たった1つか2つの取り組みでよい結果が得られること  
  • ②その取り組みは365日、毎食がんばらなくても、週4,5日(7割)程度で減量や血液検査値の改善できること
  • ③減量や血液検査値の改善を妨げるような行動でも週に1,2回のことは、1~3か月後の血液検査には、ほとんど影響しない、ということでした。 

 特に、②と③は、日本人を対象とした生活習慣病の改善に関する研究では初めての証明で、この論文は国際的にもたくさんの研究者に引用される内容となりました。

 頑張り過ぎず、ゆるゆると取り組んでも、減量や血液検査の改善ができる、管理栄養士がサポートすることで、対象者が無理なく新しい行動を習慣化できるアプローチ方法が2013年、ようやく確立したのです。

 そのアプローチ方法であるSILE(サイル):Structured Individual Lifestyle Education programは、これまでに全国50か所以上で研修会を開催していただき、現在も管理栄養士を始め、保健指導業務に関係する職種に普及中です。

国際基準に沿った栄養介入の実践:SILEプログラム

 SILEプログラムは、血糖コントロールのみならず、減量や高血圧症、脂質代謝異常症等の慢性疾患およびメタボリックシンドロームの改善に効果を発揮します。

 9割の方が改善したということは、少しサポートすれば自ら行動できる方だけでなく、「わかってはいるけれど…」、「三日坊主なんだよね。」と悩んでいる方々でも明らかな改善を図ることができた、ということになります。

 このSILEプログラムは国際基準がある栄養改善の方法(栄養ケアプロセス)に沿って、日本人の生活の特徴に適した食事内容の把握方法と、対象者の生活習慣から体重や血液検査結果に影響する生活行動を特定するプロセスを標準化したプログラムです。

 特に、医療機関や特定保健指導事業で栄養指導に関わる管理栄養士、保健師、看護師の方々に是非、共有していただきたいものです。一般の方々には、弊社の事業:オンライン個別栄養相談「食べても!エイヨ~」として、SILEプログラムを提供しています。

これからも管理栄養士の仲間のために、地域の方々のために研究を続けます

 加齢と共に生活習慣病は増加していきますが、健康診断などで血液検査値がほんの少し基準範囲を超えたところで、改めて生活を見直せば病気から遠ざかることができます。反対に、基準範囲を超えた検査値を知らんぷりしていると、状況は必ず悪化してしまいます。そうならないために、私を含めて弊社は設立当初より、地域の身近なクリニックで医療保険を適用した栄養相談を受ける機会を増やす活動をしております。医療機関(病院やクリニック)において、管理栄養士が栄養指導をすると医療保険を適用できるのですが、クリニックでの栄養指導件数は病院ほど多くないこともあり、クリニックでの管理栄養士の活用はまだまだ多くありません。

 そこで、弊社では、管理栄養士を時給で雇用するのではなく、医療保険の算定額の中で管理栄養士を雇用し、月に1件だけの栄養相談でも実施できるしくみを考案し、現在10数か所のクリニックで管理栄養士と気軽に栄養相談できる機会を提供していただいています。この活動は管理栄養士の雇用を生み、科学的に効果が実証されたSILEプログラムを導入することで、より患者の皆様の健康に寄与できます。さらに、患者の皆様にとってよい結果を出し続けることができれば、診療の一助を担うことができ、クリニックにも貢献できることだと思います。

 このように、研究で得られた知見を地域の方々のために実施、展開していくことが重要だと思います。これからも研究活動を行うとともに、その結果を地域の健康づくりに役立てることが、私、そして弊社の役割だと信じて、研究と実践の両方を続けていく所存です。