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アメリカ通信(245)着物で楽しんだ国際交流の夕べ

(種を植えなかったのに、畑に出てきたひまわり。 一つからたくさんの花が咲きました)

 

アメリカからこんにちは。なおみです。

 

先週末は、International Institute of Wisconsin(ウィスコンシン国際協会) が主催するカルチャーイベントに参加してきました。

本来は、日本から元宝塚歌劇団のダンサー4人を招いたディナーショーの予定だったのですが、なんと開催の2週間ほど前になって、ダンサーのビザが却下され、来米できなくなってしまったのです。

私も宝塚をとても楽しみにしていたので、本当にがっかりしました。

 

 

それでも主催者はイベントを中止せず、急遽別の出演者を手配して開催することを決断。「2週間で代わりのショーを準備できる団体って、一体どんな人たち?」と驚きました。

 

正直、宝塚が見られないならキャンセルしたい気持ちもありました。でも、このイベントの準備にどれだけの時間と労力をかけてきたか、そして突然のトラブルで今どれほど大変な状況なのかを想像すると、とてもキャンセルする気にはなれませんでした。

 

 

結果的には、多くの方がキャンセルせずに参加されたようです。

 

私は夏の着物を着ることにし、着物クラブのメンバーの浴衣の着付けと、どうしても着物を着たいというアメリカ人の友人のお手伝いもしました。

 

ところが、その友人が日本旅行で購入してきた着物を見せてもらうと、なんと振袖。それも夏物ではなく袷です。

「私の浴衣を着てもいいよ」と提案したのですが、「どうしても自分の着物を着たい!」とのこと。

幸い作り帯だったので、本人の希望を尊重して振袖を着付けることにしました。

 

ただ、彼女が持っていたのは着物と帯だけ。

振袖用の長襦袢もなければ、腰紐などの小物もありません。私の手元には振袖用の長襦袢がなかったので、別のお友達が急遽楽天グローバルで注文してくれました。すると、なんと1週間もかからず日本から到着。便利な時代になりましたね。

 

その他の小物は私が貸し、草履もたまたま私のものがぴったり。みんなで協力して、どうにか無事に着付けを終えることができました。

 

 

(私は自宅で着付けしてから、お友達の家へ行きました。                                       

当日は、そのアメリカ人のお友達のお宅に着物クラブのメンバーが集まり、一緒に着付け。

その時点でもう小さなパーティーです。

 

スパークリングワインをいただきながら、おしゃべりをしたり、ピアノを弾いたり、写真を撮ったり。そこへ夫たちも合流し、みんなで会場へ向かいました。

会場ではまずカクテルアワー。

 

久しぶりに会う友人や初めて出会う方々とおしゃべりを楽しみながらワインを飲んでいた、その時です。

 

私が持っていた赤ワインのグラスが誰かとぶつかってしまい(というより、何が起こったのかあまりのショックで覚えていません…)、着物に赤ワインを浴びてしまったのです。

 

一瞬頭が真っ白になりました。

 

ところが、私の洗える夏の紗の着物が本当に優秀で、ワインをしっかり弾いてくれました。慌てて拭くと、シミにもならずきれいに落ちたのです。

 

帯にも少しかかりましたが、ほとんど目立たず一安心。

ただ、長襦袢と下着にはしっかり染み込んでいたようで、一晩中ほんのりワインの香りを漂わせながら過ごしていました(笑)。

(日本のお友だち関係いっぱい。)
(サイレントオークションを吟味する夫)

そんなハプニングの後も、みんなで写真を撮ったり、サイレントオークションを楽しんだりしているうちに、いよいよディナーショーが始まりました。

 

私たちのテーブルは、なんとステージのすぐ前という最高の席。

(私たちのテーブルから振り返ると)
(Nefertari African Dance Company)
(Ballet Folklórico Xanharati)

前半はさまざまな国の民族舞踊、後半は日本のお琴と日本舞踊、そしてイリノイ州とセントルイスの沖縄県人会の皆さんによる太鼓や歌、踊り、古武道の演目が披露されました。

中でも一番盛り上がったのは獅子舞。

 

歯をカチカチと鳴らす迫力がある一方で、転がったり跳ねたりする姿がとても愛らしく、客席にも入ってきて会場は大歓声でした。

一方で、少し残念だったのがディナーです。

実は、事前にメニューが「チキン」か「ベジタリアン」の二択だった時点で、少し嫌な予感はしていました。

 

私のメインは鶏胸肉のソテーにインゲンとポテト。

お肉は少しかたく、ソースも控えめ。インゲンも筋っぽく、私はポテトを食べないので、かなり物足りない内容でした。

それに比べると、夫が選んだベジタリアン料理のほうは、詰め物入りのパスタにナスなどの野菜も添えられていて、ずっとおいしそう。

前菜はごくシンプルなサラダ、デザートはクレームブリュレ。ワインもキャッシュバーで別料金でした。

 

そして、このディナーショーのお値段は二人で320ドル(52000円)。

 

もし宝塚のショーが見られるのであれば決して高くはないと思いますが、今回は少し複雑な気持ちでした。

もちろん、日本のディナーショーなら食事も含めて大きな魅力がありますからね。

 

とはいえ、このイベントはInternational Institute of Wisconsinが行うチャリティーイベントでもあります。

 

この団体は移民支援や異文化交流の推進に長年取り組んでいる団体です。そう考えれば、参加費の一部は寄付だと思えば納得できます。

 

ショーそのものは、もちろん宝塚と比べるものではありません。

それでも、たった2週間という短期間でここまでのステージを作り上げた主催者の努力には、本当に頭が下がりました。

 

何より、お友達と楽しい時間を過ごし、普段なかなか着る機会のない着物を着て出かけることができたこと。

 

それだけでも、私にとっては十分思い出に残る素敵な一日でした。

それにしても、元タカラジェンヌの皆さんにビザが下りなかったというのは、今でも信じられません。