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頑張りすぎない生活習慣の改善で結果を出す!糖尿病やメタボリックシンドロームのために

糖尿病やメタボリックシンドロームのためのライフスタイル改善プログラムの開発と効果の評価を行いました

”効果が認められた!” 糖尿病の血糖コントロールのための生活改善プログラムを開発しました

“頑張り過ぎずに結果を出す”
この 10 数年間、糖尿病やメタボリック症候群等々を対象に研究し続けているテーマです。

糖尿病のよりよい血糖コントロールのためのライフスタイル改善教育プログラム(SILE;Structured Individual Lifestyle Education program)を用いて管理栄養士が継続的に関わると、”血糖コントロールがよくなる”ということをわが国で初めて証明しました。

このプログラムの効果についてまとめた論文1)は「糖尿病診療ガイドライン 2024」、「米国内科学会雑誌」など51の論文で引用され、15のシステマティックレビューに引用されています(2024年10月現在)。これまでに、病院や診療所の外来栄養食事指導でSILEプログラムを導入していただき、栄養指導実績を挙げているというご報告を多数いただいております。

1) Adachi M, Yamaoka K, Watanabe M, Nishikawa M, Kobayashi I, Hida E, Tango T. Effects of lifestyle education program for type 2 diabetes patients in clinics: a cluster randomized controlled trial. BMC Public Health 2013; 13: 467

メタボリックシンドロームのための生活改善プログラムも開発しました

“管理栄養士が継続的に関わるとメタボリックシンドロームのリスクを軽減できる”ということも、わが国で初めて証明しました2)。このプログラムを用いると、メタボリックシンドロームの該当者を減らすことができました。弊社が承る特定保健指導事業ではこのプログラム(3または6か月間)を導入し、参加者のほぼ全員が最後まで継続でき、体重や腹囲の改善率は 8 割以上となっています。

2)Watanabe M, Yokotsuka M, Yamaoka K, Adachi M, Nemoto A, Tango T. Effects of a lifestyle modification programme to reduce the number of risk factors for metabolic syndrome: a randomised controlled trial. Public Health Nutr. 2017 Jan;20(1):142-153.

中学生の食育プログラムの開発と効果の評価も行っています

中学生を対象とした食育プログラムの効果は、身体的症状(愁訴)が減り「学校が楽しい」という割合が増え、食育を実施した意義が実証されました3)。中学生が自分の食事内容を検討し、食に関するワークを実施します。さらに家庭との連携も図りながら、健康的な食事や生活をめざすプログラムです。

家庭連携をさらに深めた方法で行った食育プログラム4)では、生徒一人ひとりが成長期に必要な自分の食事の適量を知り、食べ過ぎていたものは控えめに、不足しがちだったものはプラスして食生活を自ら改善できた、と言う結果が出ました。各自が自分で考えて自分の食生活を整えることができる食育プログラムと言えます。

3) J Watanabe, M Watanabe, K Yamaoka, M Adachi, A Nemoto, T Tango.Effect of School-Based Home-Collaborative Lifestyle Education on Reducing Subjective Psychosomatic Symptoms in Adolescents: A Cluster Randomised Controlled Trial.PLOS ONE. 11(10): e0165285, 2016 (Oct).

4)J Watanabe, M Watanabe, K Yamaoka, M Adachi, A Suzuki, T Tango, Visiting Professor. Effects of ‘SPRAT’ programme for dietary and lifestyle education to improve psychosomatic symptoms and dietary habits among adolescents: a cluster randomised controlled trial.BMC Public Health. 2022 Mar 8;22(1):461.

これらの生活改善プログラムは誰でも使っていただくことができます

これらの研究で使用したプログラムは「ライフスタイル改善の成果を導くエンパワーメントアプローチ-メタボリック症候群と糖尿病の事例をもとに-」(朝倉書店)にまとめました。オールカラーでプログラム内のアセスメント票や「生活・食事ポイントチェック」、栄養指導報告書や指導媒体(フリップ)等々は自由に使用可能です。ぜひ、効果的な栄養指導、保健指導にご活用ください。また、プログラムを効果的に導入するための研修会も随時、承っております。

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調査票の妥当性と信頼性は学術的に検証済みです

Adachi M, Watanabe M, Yamaoka K, Tango T. Validity and reproducibility of a food frequency questionnaire with 82-food items (FFQW82) for nutrition education. Nihon Koshu Eisei Zasshi. 2010 Jun;57(6):475-85.

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