アメリカからこんにちは。　なおみです。　

　　

　

先日は、お友達が老人ホームで行った茶道のプレゼンテーションのお手伝いをしました。

　

この辺では、一番高級と言われている、老人ホーム。　老人ホームと言っても、アパートみたいにキッチンもついて、自分で独立して住む棟（日本で言う、高齢者サービス住居のようなものでしょうか）、ちょっと補助が必要な人の棟、後は24時間介護が必要な人の棟と、いろいろな介護度に合う、住居があります。　

　

ミシガン湖が見渡せる素晴らしい眺望も素敵、最近新しく増築されたタワーもあり、一見　リゾートホテルのようです。　

　

今回は、予め募集した30人のご老人との会でした。　　

　

私がお茶をしていたのは、かれこれ40年ぐらい前、すっかり忘れてしまっていたので、ちょっと心配でしたが、私の役目は、お客さん、と言うことで、前日に、お友達に教えてもらってのぞみました。　

　

着物も、パンデミックが始まってからは、袖も通したことがなかったので、俄か着物ファンの私は、着付け覚えているか、とっても不安でした。　が、着付けを習い始めてすぐ、夏に日本へ行った時に、盛り上がって買ってしまった、夏の着物。　まだ一度も着たことがなかったので、その着物を着てみたい一心で、お手伝いすることに。　

　

つい最近、他州に引っ越したお友達は、ご主人と一緒に前日に来て、うちに泊まってくれました。　まず、着物を見てもらって、二人でチグハグにならないように、合わせて、内容の打ち合わせ。　実は、彼女は引っ越しで忙しかったし、その後すぐ、うちには他のお友達家族が来ていたので、打ち合わせもしていなかったのです。　

　

そして、お茶席のお客さんとしての注意とかを、Youtubeを見ながら、教えてもらいました。　

　

私のサマードレスが、なんともお茶の練習にあってませんね。

　

練習の後は、楽しく一緒にお夕食。　

うちのお庭で採れたお野菜が主の、前菜と副菜。　焼きびたし、きゅうりと紫玉ねぎとイカの和物、きゅうりの冷製スープ、きゅうりの浅漬け、きゅうりのQちゃん。　

　

　

メインは焼き鳥と、ステーキ。　夫がいつもながら炭火で焼いてくれました。ステーキの写真は撮り忘れ。　

　

翌日は、着物着るので、6時起き。　夜は早々と、眠りにつきました。　　

　

そして、当日は、お天気が着物を着る私たちに味方してくれて、カラッと晴れた、涼しい日。　それでも、着付けをしているうちに、じわっと汗ばみましたが、どうにか乗り切りました。　

　

会場はこんな感じ。　ステージに上がらないで、真ん中でプレゼンしました。　

　

　

まずは30分ぐらい、スライドを使ってのプレゼン。　長年、大学で日本語を教えているお友達は、さすがに素晴らしい講義。　　その後のお手前も、シーンとした中で、水の流れのようなお手前。　茶筌の音を聞きながら、私まで、瞑想している気分になりました。　　

私には、お友達が特別な和菓子を用意してくださって、美味しくお菓子とお茶をいただいて、プレゼンは終了。　その後の質疑応答も、皆さんたくさんしていただいて、私も興味津々に聞きました。　やはり、この静けさに感銘を受けたとの、感想も。　　

　

　

参加者に提供されるお菓子とお茶は、私たちが持っていくのではなく、老人ホーム側で用意しないといけなく、ネットで買えるところを教えてあげて（お友達が）、一応、この中から買ったら、と伝えていたら、一人一人にこんなにいっぱい。　おまけにお年寄りだから、お餅は避けたほうが、と伝えたのに、中にはお餅も。　求肥なので、大丈夫でしたが。　　

　

なんだか、このセットを見て、日本のPTAの会合を思い出しました。　こんな感じじゃなかった？

　

お茶も、お抹茶をコーヒーをサーブするような魔法瓶に予め入れてあったので、サーブした時はすでに綺麗な緑ではなかったけれど、みんな美味しいって飲んでました。　係の人に至っては、美味しくてやめられないって、終わった後も何倍も飲んでいました。　彼女、その夜、寝られたかな？？？　

　

今回、開場するなり、入ってきた方が、日本人の３世でした。　日本語は話せなかったけれど、戦前、日本に一度暮らした話、その時に関東大震災があって、家が焼けてしまった話、戦争でアメリカに戻るか、日本に残るかを決めなくてはいけなかった話等、短い中で彼女の人生を話してくださいました。　

　

彼女によると、この老人ホームには、3人の日系人がいるそうです。　　他の二人は、用事があって来られなく残念がっていたと、写真まで見せてくれました。　　いつか、その方達ともお会いして、お話を聞かせてもらえたら良いなぁ。

　

こんなふうに、日系の人と交流を持てたのは、そして喜んでもらえたのが、今回一番の収穫かな？　

　

そして、私も日本の伝統文化の素晴らしさを再認識できて、誘ってくださったお友達に感謝です。　　

　　

プレゼンが終わり、ホッとして、青空と、ちょっと見えている湖をバックグラウンドに写真撮影。　

老人ホーム内は、プライバシーの問題もあるので、写真を撮るのは控えました。　

　

私なんて、お手伝いしただけなのに、家に帰ったら、ものすご〜〜〜く、疲れてました。疲労困憊。　

　

なのにお友達なんて、その後、お馴染みのファーマーズマーケットに行って、お馴染みのところで髪のカットをしてもらって、途中シカゴでお買い物して、夕食食べて、帰ったら夜の11時過ぎだったんだって。　　感心しました。

　

お友達とも、久しぶりにゆっくりおしゃべりできたし、私にとっては、とっても楽しいイベントとなりました。　またできるとよいなぁ。　でもそれまでに、私ももっと着付けの練習して、お茶もYoutubeでお勉強しておかないと。

　

　

今日のおまけは、すごいことになっているうちの紫蘇。　これは一部です。